スーパー警察官の話

スーパー警察官 本当にあった事件簿
スーパー警察官
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事案多発の交番勤務

それは私が田舎の警察署の交番勤務であった時の話です。田舎とはいえ、忙しい交番でした。事案は毎日あるような交番で、一人勤務でした。まあ そんなことは当たり前で、不満を持ちながらも一生懸命やりました。

そんな交番なので、非番や休みに書類作成をすることがほとんどでした。当直勤務中に、在所(交番に居て書類作成等をする時間)は2.5時間が平均だったので、とても勤務中に書類を書くことなんて、まず無理でした。ずるい人はパトロール時間に書類を書いたりしていましたが、それは見つかれば処分です。そもそも、勤務中に書類を書く時間が確保されていないということが問題です。

まあ それは、また別の機会にお話しするとして。

そんな状況でも、何も用事がなければ、非番、週休を使って、書類作成をしていました。

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用事がある日の事案

困るのは、用事がある日の非番日にあたる、まだ当直勤務中の時間にある事案です。

すぐに終わるものであれば、構わないのですが、これが時間がかかるものだと、その用事ができなくなります。

その日は 非番日にあたる、まだ当直勤務時間内の午前8時頃、(当直勤務の終了時間は一応午前9時、交替勤務員が来て交替するのが午前10時頃になります)一時停止が絡む交通事故の通報がありました。

交通事故も、いろいろ種類があるのですが、一時停止違反や信号無視等の交通違反によって起きた交通事故だと、とても時間がかかります。事故状況の実況見分、供述調書(当事者全て)交通切符作成交付、などなど、時間がかかります。

その日は、どうしてもキャンセルできない用事がありました。滅多にないのですが、それは、たまにはあります。

さあ、どうするか・・困りました。

そこで、隣接する駐在所のI部長(巡査部長)に連絡をして、申し訳ないが、どうしてもキャンセルできない用事があるので、事故処理をお願いできないか?と聞いたのです。

それはスーパー警察官だった!

普通は、そんな面倒くさいことを頼まれても、嫌な態度をするものです。年が若くても、ほとんどの者は嫌な感じを出します。なんで、おれがやらなきゃなんないんだ?オーラを出します。

でも、このI部長は、そのような態度は 全くしませんでした。どんな時も、嫌な顔一つ見せず、笑顔で「はい!了解しました!」と言って気持ちよく、頼みを聞いてくれました。

知り合いの一般の方から聞いた話では、駐在所が休みの時、訪問した際、その警察官は私服で書類を書いていたそうです。その時、道案内でよった、一般の方は、駐在所で、「〇〇へ行きたいのですが・・お休みですか?すみません・・」と声をかけたところ、その駐在所の警察官は笑顔で、外まで出てきて丁寧に道案内をしてくれた、という話を聞きました。

誰も見ていないところでも、ちゃんと、しっかりと相手の事を考え、仕事をしているのだと思いました。

なので、私は、その警察官を

     スーパー警察官

と呼び、どこに行っても、その警察官を紹介する時には

「この警察官は、スーパー警察官です」

と紹介しました。

スーパー警察官はパソコンが苦手

そんなスーパー警察官ですが、パソコンは苦手でした。

私は、その交番に異動してくるまでは、本署の地域課デスクに勤務していました。地域課デスクというと、交番駐在所、パトカー勤務の統括的な部署になります。

地域課として、毎年1回、広報コンクールというのを部内でやります。どういうものかというと、交番、駐在所ごとに、事件事故の発生状況等を交番だより、駐在所だより、というような広報紙として作成し、管内に配布し、住民の方々に読んで頂くもので、それのコンクールですね。余談ですが広報紙の発行については、年に2回以上となっていました。それとは別に交番速報という事件事故が発生したら速報として発行し、住民の方にお知らせする広報紙もあります。

その年もコンクールが始まりました。

各交番、駐在所から、作成された広報紙が集まってきて、それを講堂の壁に貼ります。

その作業をしている時、ふと、一か所だけ、駐在所だよりが抜けていました。

はい、そのスーパー警察官の駐在だよりがないんです。

結局、そのコンクールには間に合わず、その駐在所だよりはないまま、コンクールは行われました。

聞くとパソコンが苦手で、作れなかった、ということでした。

駐在だよりを作ってあげた

コンクールは、部内のことなので、仕方ないにしても、管内住民の方には、それではダメです。

なので、デスク勤務の私が代わりに駐在所だよりを作成して、それで発行するようにやっていました。

それを恩義に感じてくれたのかもしれませんが、デスクから、忙しい交番に異動になってからも、教えてもらいました。というのも、デスク1年、その前他署で留置管理を3年やっていたので、交番勤務は4年ぶり、その間に、いろいろいなことが変わっていたのです。で、しかも一人勤務なんて・・できるわけがありません。

そんな時に、助けてくれました。

私も、今思い返しても感謝しかありません。

まあ 持ちつ持たれつだったのかもしれませんが。

退職した今でも、時々連絡します。

とても良い男です。

なんせ、スーパー警察官ですから。

まとめ

今の時代、悪いことをする警察官が多い中、このような警察官もいるということを、知って頂きたく、この記事を書きました。本当に真面目で、性格の良い、

        スーパー警察官

です。悪いことをする警察官に、言ってやりたいです。

多分、この警察官と話をすれば、誰もが信用すると思います。ほんと、中には、どうしようもないバカな警察官もたくさんいますからね。

全国の警察官が、このスーパー警察官のようになることを祈って今回の記事は終わりとします。

信じるか信じないかは あなた次第です!

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