仕事できない同期で課長の話

仕事できない同期で課長の話 本当にあった事件簿
仕事できない同期で課長の話
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それは夜の110番通報から始まった

それは、ある当直の夜のことでした。

パトカーに乗車していた先輩と私。夜の街をパトロールしていたところ、無線から

「駅前にて喧嘩事案の模様、至急現場に向かえ!」

との連絡が入った。駅前は、管轄ではなかったのですが、人数が足りなかったようで、管轄外の私達に指令がきたのでした。これは急がねばと、緊急走行で向かいました。

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現場は既に静かだった

緊急走行で向かい、現場に到着した時には既に静かになっていました。見ると、一人の男が、内勤当直員(刑事課や生安課)に取り押さえられていました。

私と先輩は、もう終わったか、と思いました。ところが、この取り押さえられている男に、なにやら文句を言っている大きな男がいました。身長は180cm以上、体格はプロレスラーのような体型でした。

また別の事案に発展する恐れがあるので、すぐさま、男を引き離しました。

「どうしたの?ん。まあ、ちょっと、こっち行こうか」などなど言いながら離していたところ、突然腕を振り上げたのです。私は、がっちり腕を組んでいたので、そのまま投げ飛ばされました!凄い力!一瞬何が起こったのか、わかりませんでした。

気が付くと、別の勤務員が、私を投げた男を取り押さえていました。

「ん?あっ!おれ投げられたのかっ!?」

少し時間がたったところで、わかりました。情けない・・

にもかかわらず、その男のところに行って

「てめーこのやろー」って、投げられてる癖にね。

で、結局公務執行妨害で、現行犯逮捕をしました。

公務執行妨害の調書は課長がとる

普通の事件でしたら、被害者供述調書は、どの警察官でも、とることができます。公務執行妨害の時は担当課長がとるということで、その時は地域課長である同期が、私から被害者調書をとることになりました。

私からすると、同期に迷惑を掛けてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。同期に対して、「わりぃな。迷惑掛けて。」といい、それは始まりました。

被害者調書作成に9時間!

夜の10時から始まったのですが、2時間たっても、変化がありません。普通、これくらいの調書だったら、いいとこ2~3時間で終わると思うものです。同期に対して、「おれが自分で作るか?」と半分嫌みを言いました。同期「いや、大丈夫。」と言いましたが、私は「違うよ、長すぎるんだよ!おれが自分で作ったやつを打ち直せばいいだろ!」と心の中で言いました。また暑い日で、夜中はエアコンなんて付いていませんので、(普通執務時間の午後5時15分で切れます)暑いのなんのって・・いい加減にしてもらいたいと思ったのです。そして終了したのが朝の7時!実に9時間!!これって、警察官やってる人なら、わかると思います。あり得ない。掛かりすぎ。なのです。

これが身内の警察官じゃなくて、一般の方だったとしたら、とんでもないことです。とても複雑怪奇な内容なら仕方ありませんが、簡単な事案ですよ。現場に行って、こんな男に声をかけ、身柄確保されている男から引き離したら、いきなり投げられた、というだけの話ですから。

掛かっても 2~3時間でできます。

まとめ

はっきり言って、この同期は機動隊と所轄を行ったり来たりする異動ばかりしていたので、現場で調書をとったりしたことがなかったんですよ。お勉強はできたのかもしれませんけどね。でも、これほど仕事ができない警察官も困ったもんです。しかも、これ、課長ですから。

そして、この時のことが、よほど 面白くなかったのか、その後こいつに偉い目に遭わされることになるのです。

それは、またいつかの記事で。

警察官の中には、こういう警察官も多くいるのが事実です。まあ現場に居ない方がいいのは間違いないですが、これが部内にいると、まあ威張ったり、仕事できなかったりという弊害が多くあります。結果、士気向上にはなりません。とはいえ、こういう悪い幹部ばかりでもありません。

中には、人として、良い人もいます。少ないですけどね。

仕事が遅かったり、できなかったりだと、周りからは、このように思われます。あくまで平均的にできればいいんですけどね。仕事なんて全ては経験によって、できるようになります。どんな仕事でも同じだと思います。

一生懸命やりましょう!

信じるか信じないかは あなた次第です!

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