本当にあったバイクの話

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ある日のパトロール中

それは晴れた日で、交番での当直勤務の日でした。

午前中は巡回連絡を実施して、お昼を交番で食べた後、午後のパトロールの時間になりました。

その日は交番のカブでパトロールに出かけました。勿論単独です。

昔は、管内に警ら箱というものがありました。これは交番管内の協力者の方のお宅やパトロールを強化するような場所に設置されていました。箱の中には警ら表というものが入っており、いつ、何時何分に誰が来たか記載するようになっています。今では金融機関に設置されています。

パトロール中にある警ら箱を回り、必要事項を記載していました。

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それは突然やってきた

遠くから、1台の原付バイクが走ってくるのが、わかりました。

「うん。ちゃんとヘルメットを被っているな」

その頃は、大学生のノーヘル(ヘルメットを被らないこと)が多かったのです。今ではあまり考えられませんね。当時は多かったのです。なので、あの原付バイクはヘルメットを被っているから、普通のライダーだと思いました。

しかし、原付バイクが近づくにつれ、何か違和感を覚えたのです。

「ん??なんだ?この違和感は?」最初はわかりませんでした。

バイクも私に気づいているようですが、特に変わった行動はしません。やましいことがあれば、だいたいは逃げますから。でも、そのバイクは普通に私の方へ走ってくる。でも違和感がある・・

いったい何なんだ??

と思っていたところ、はい。目の前に来た時に、やっとわかりました。

ヘルメットが普通のヘルメットじゃないんです!!おかしいと感じ、すぐさま、そのバイクを停止しました。

「運転手さぁーん!ちょっと止まってくださぁーい!」

その原付バイクは、止まってくれました。

え?それ被ってたの?

バイクが停止し、運転手さんを見た瞬間、申し訳ないんですけど、笑ってしまいました。

何故か?はい。その運転手さん、なんと黄緑色の洗面器を被っていたんです!

しかもご丁寧にビニール紐でちゃんと首に結んで。

遠くから見たら何かを被っているようには見えます。でも、まさか洗面器を被っているとは思いませんでした。

聞くと、家はすぐ近くなんだけど、何日か前にヘルメットを盗まれてしまったが、どうしてもバイクに乗る用事があった、とのこと。

「それはお気の毒なんですけど・・洗面器はヘルメットじゃないので・・

ノーヘルになってしまいます。」と説明したところ、運転手さんは

「そうですよね・・すみません・・家にバイクを置いていきます。」と申し訳なさそうに言いました。

聞くと、ほんと見える所に家があることがわかりましたので、その時は口頭警告としました。

バイクに乗る用事があって、でもヘルメットがない、どうしよう・・とりあえずヘルメットみたいなものを被ろう!あっ!そうだ。洗面器がある!これをヘルメット代わりに被ろう!という発想だったようです。

昔は、いろいろ良かったかな

今では、こんなことないんじゃないですか?多分。ヘルメットがなければ、そのまま乗っていっちゃえ!っていう感じじゃないですかね。わかりませんけど。

今回の事案は、どことなくホッコリする感じがありましたね。バイクを停止した時に、私も運転手さんも、笑ってしまいましたからね。どちらも おかしかったんですね。

ある意味良い時代だったかなと思います。

まとめ

今回は、昔話の中でも、私が忘れられない面白かった出来事についてお話ししました。

ヘルメットがなかったら、例え盗まれてしまったからといっても、バイクに乗ってはいけませんよ。

ヘルメットは自分の命を守るものです。暑いからとか、重いからとか、いかなる理由をつけても、被らなければなりません。なので、バイクに乗るときは必ずヘルメットを被ってくださいね。

このブログを読んでくださっている方は、大丈夫だと思います。

バイクは生身のままで運転しますから、本当に事故にだけは気をつけて乗ってくださいね。

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