パトカーに追跡され車列に衝突後、走って逃走
パトカーに追跡されていた車が、信号待ちの車列に次々と衝突し、運転手が車を乗り捨てて逃走した。 被害にあった男性「乗っていた人は車から降りて、全速力で走って逃走した。警察官1人追っていった」 8日午後1時ごろ、静岡市駿河区緑が丘町の交差点付近で、パトカーから止まるよう促されていた車が、信号待ちの車列をすり抜けようと、次々にぶつかった。 大きなけがをした人はいないという。 捜査関係者によると、事故を起こした車はパトカーに追跡されていて、車は8台にぶつかったあと停止し、車を乗り捨て逃走したという。 目撃者によると、逃げた運転手は細身の男だったということで、警察は行方を追っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/34fae025b4cd9b950201a84ab7684b734fc64a46
先日静岡市で、このような事案がありました。パトカーに追跡されていた車が、信号待ちの車列に衝突、運転手は車を放置し走って逃走し、警察官が走って追いかけたが逃げられた、という内容です。このニュースにはドライブレコーダーの映像が映っていましたが、映像を見る限り、逃走する犯人に対して、かなりの直近で警察官が追いかけている映像でした。しかしながら結果は逃げられた、ということです。映像を見ていて、はっきり言って間違いなく捕まえられる状態だったと思われます。警察官より犯人のほうが走るのが速かったのか?昔陸上選手をやっていたとか?日頃逃走する為の訓練として、いつも走っていたのか?とかならば、まあわかります。でも犯罪を犯す人で、このような人は、あまりいません。だとしたら、なんでしょう?はい。1つは警察官の体力が犯人の体力より劣っていたということです。警察官にもいろいろな年の警察官がいます。下は18歳から上は59、60歳まで。なので、年を召してらっしゃる警察官であれば、体力的に厳しいのは、よくわかります。当たり前のことです。しかし、若い警察官は犯人に負けてはいけません。(年を召してらっしゃる警察官も負けてはいけませんが・・)体力的には、ほんと現役なんですから。この事件の映像を見る感じでは、追いかけているのは若い警察官に見えました。(私だけかな?)しかも、直近で。普通考えれば、間違いなく身柄を確保できる状態だと思われます。実は現場周辺のことは、少しわかるのですが、逃げても隠れる場所なんてないような場所です。そこで、どうして、犯人に逃げられるのでしょうか?疑問以外の何物でもありません。でも最近こういう警察官が多いんです。私が辞める2年程前に、交番で仕事をした若手警察官が、まさにそれでした。
犯人に逃げられる若手警察官
それは、私がその一週間前に、犯人と格闘し、階段から落ち、全身打撲で休んでいて休み明けの最初の当直の日のことでした。私は歩くことが、やっとな感じでしたが、これ以上は休めないと思い、無理して仕事に出てきました。周りの者も皆承知していました。その日の深夜、とある場所で、少年3人が自転車で、その通報者のマンションに来て、ピンポンダッシュを何度もする、という内容の110番が入りました。そこで、私とその若手警察官と、もう一人中堅警察官の3人で、現場にミニパトで向かいました。そのマンションの建物の影に隠れ、その少年達を待ち確保しようという話で、待っていました。そこにワイワイ騒ぎながら少年達がやってきました。すぐ近くまで来たところで、停止を求めます。すると3人は自転車を道路上に捨て、逃走したのです。そこで若手警察官と中堅警察官は、顔を左右に振り、迷っているのです。え?何をって?どの少年を追いかけようかと。アホですよね。目の前にいる奴を追えばいいんです。すぐに、「追いかけろ!」と指示しました。私は追いかけることができないので、道路上に置かれた少年達の自転車を道路脇に寄せました。すると、間もなく若手警察官が帰ってきました。「どうしたんだ?」「逃げられました。」「は?」こんな会話です。その警察官25歳ですよ?何故逃げられてしまうんですか・・・もう呆れてしまいました。中堅警察官も同じでした。結局全員に逃げられ、残ったのは自転車だけでした。その自転車も盗難届は出ていないものの、所有者不明の自転車でした。それも困るんです・・
逃げられましたといえば済むと思っている警察官
今の若い人は、、、、、というと、ほんとジジくさい感じで嫌なんですが、言いたくなります。いや、みんながみんなじゃありません。そういう若手もいる、ということです。しっかりしている若手も間違いなくいますから。でも、ここに登場する若手警察官はダメダメです。逃げられました、って偉そうに言うんですよ?なんか凄いことやってのけたような言い方で。いや、普通なら恥ずかしくて言えないですよ。逃げられたなら、少なくとも、その付近をしばらく探しますって。それでも見つからなければ仕方ありませんが、そこまでやらないんですよ?見失ったっていって、すぐ自転車を乗り捨てた場所に、そう私がいる場所に戻ってくるんですから。あり得ません。意味不明です。そんなだから警察はあーだこーだと言われるんです。ほんと。迷惑です。あ、もう辞めたんで関係ないですけどね。まあ情けないというか、みっともないというか、根性ねーな、というか。警察の未来は暗いなと思ってしまいます。まあ他にも、いろんな若手がいましたので、それはまた別の機会に。
逃げられる原因って?
ずらずら書いてきましたが、では犯人に逃げられる原因っていうのは、いったいなんでしょう?私が思う原因としては、大きく2つあると思っています。その一つは、ずっと書いているように、責任感のない警察官だから、です。警察官になると警察学校で厳しい訓練を受けます。それは体力的な訓練もうやります。武道から走る訓練まで幅広くやります。それだけ厳しい訓練をやっているのに、犯人より体力がない、なんてことは、まずないのです。あったとしたら、警察官にはなれていません。みな卒業試験に合格して晴れて現場で警察官をしているのですから、体力的には何も問題はないはずです。犯罪を犯す少年なんてのは、ほぼ堕落した生活をしているので、そんな少年に厳しい訓練をやってきた警察官が負けるはずがないのです。でも、実際に負けているのは何故か?昔よく言った「根性なし」なんです。何が何でも捕まえてやる、って、昔はみな思いました。だからしつこく、いつまでも追いかけたり、探したりしたんです。それでもダメだったときは、他の人に恥ずかしくて言いづらくて・・ちくしょう感たっぷりで、「逃げられてしまいまいた・・」と言ったものです。今の人は堂々と「逃げられました!」って・・何か違う・・そう。逃げられても仕方ないだろう、という感じです。何がなんでも捕まえるという意思がないんです。それは責任感の欠如という他ありません。何がなんでも捕まえる、っていうのが警察官のプライドって、そういうところなんじゃないでしょうか。それが原因の一つだと思います。二つ目は、防刃衣です。防刃、そう刃物を防ぐためのベストです。制服の上に着ていますよね。あれです。あれ、中に鉄板が入っているんですけど、とても重くてがさばるんです。交番勤務員の装備品(防刃衣、拳銃、警棒、手錠、無線機、などなど)だけで、約10キロくらいは重さがあるんです。それを身につけているのですから、それだけで体力は消耗します。特に防刃衣は、重いだけではなく、通気性ゼロのため、夏に着ていると、それはもう最悪です。蒸れて暑いは汗で臭いわ・・はっきり言って、そんな状態で犯人を追いかけるのは、それはそれは大変なことです。よっぽど体力がないと無理です。若くても、そうじゃなくても大変だと思います。まあ ご年配の警察官の方は本当に大変な思いをして勤務されていると思います。交番の警察官が一番大変ですよ。とにかく。現職の時に、こんな防刃衣さえなければ、ケガをせずに済んだのに、と思ったことがあります。それはまた別の機会にお話しします。なので、二つ目の原因は装備品の多さ、更に重さであると思っています。
まとめ
今回の事件の場合、何故犯人に逃げられたのかは、本当に疑問です。はっきり言ってあり得ません。だから警察が信用されなくなるんです。元警察官ですら、そう思うんですから。これから警察官になろうと思っている方は、そんな警察官にはならないでほしいと思います。今現職でやっている方は、こんなことは恥ずかしいことなんだと自覚して頂きたいと思います。この事件の被疑者は神奈川県警が逮捕したと、後のニュースでやっていました。逮捕されて良かったと思います。
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