結論:楽しかった
昔の留置場での思い出です。思い返すと、なんだかんだ言って楽しかったんです。留置場看守係は、警察官で嫌だと思う人が多数で、希望する警察官は少ないんです。何故なら、看守係も24時間留置場の中に居るわけですから、ある意味勾留されているのと同じなんです。勤務中は留置場から出ることができない、というのが息が詰まって嫌だという警察官が多いのです。私の場合は、逆に外に出るのが、あまり好きではなかった、というのが留置場勤務が良かった理由になります。まぁ、それだけではないですが。どうして留置場勤務を希望したのか、念願叶って留置場勤務になってからあった、いろいろなことについて、お話したいと思います。
留置場を希望した理由
留置場看守係の思い出
そんなこんなで、やっと留置場看守係になることができました。結局、警察人生の中で3分の1は看守をやりました。私的には楽しくて仕方ありませんでした。留置場は、ご存じの通り、犯罪を犯した人が来るところです。その人数は、小さい警察署と大きい警察署では違いますが、大きな警察署では、1年間で500人近い人が逮捕されてきました。一日一人以上の計算ですね。一日に3人も4人も逮捕されてくる時もありました。それでも楽しかったなぁ。
夜の勤務では一人で逮捕者の身体検査
大きな警察署で3人勤務員がいるところは、夜間における勤務は、前半勤務員が2名、後半勤務員は1名でやっていました。これも今では考えられないのですが、この後半勤務の時に、逮捕された人がいて、留置場の入場手続きをするのに、一人でやっていました。今考えても恐ろしいことをやっていましたね。今は必ず全員仮眠から起きて、3名体制で実施します。薬物中毒の人で、完全に逝っちゃってる人を相手に身体検査したことも何度もありました。よく無事に終わってたなと思います。でも、そんな感じでやっていたので、いろいろな意味で度胸もついて、怖いものもあまりなくなっていた、という感じでした。いい経験でした。事故無くて良かったです。
留置室内での喧嘩
留置室内での留置人同士、時々喧嘩があったりしました。その時、鍵を開けて、よく留置室内に入ったものです。これも今はやってはダメですよ!って、退職寸前までやっていましたけど・・・・中に入って、そのままロックするので、留置人と一緒に留置されている状態で、話をしました。ここでひとつ言いたいのは、わけわかんない時には入りません。それまで、留置人といろいろ話をして、どんな性格か、どんな考えをしているのか、自分に対して、どう思っているか、等々を日頃から観察して、考えておかないと、そんな行動はできません。それらを踏まえて室内で話をするので、なんとかなります。そんなことも、楽しかったです。
留置されている人の相談を聞く
留置されている人は、留置場では誰にも相談できません。同じ部屋に留置されている人で、話ができる人も居る時もありますが、それができない人も居ます。なので、話をしやすい看守に相談することも多いんです。だからといって、誰でもいい、ということではないと思います。やはり少しは信用できる人に話をしようと思うのが人間だと思います。看守係の中には、留置されている人を完全に見下して、接する看守も多くいます。それはもう、その看守の性格、としか言いようがないと思います。私の場合、あくまで一人の人(ひと)として接していましたので、相談してくれる人も多くいたのかなと感じます。今思い返しても、それはそれで嬉しかったなぁと思います。きっと私と話をしたこと、ずっと忘れずにいてくれていると信じています。私と話をした皆、今元気で真っ当な生活をしていると信じ、祈っています。
まとめ
今思い返すと、本当にいろいろありました。ここで書いたのはほんの一部のことです。まだまだたくさんありますが、今回はこの辺にしておきます。いずれにしても、私の警察人生の中で、留置管理にかかる仕事は外すことはできない職種でした。本当に楽しかった。最後に留置管理で退職できたことは、とても感慨深いです。今回は留置場の思い出を書いてみました。最後まで読んで頂きありがとうございます!
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