その若手警察官との出会い
最近の若い奴はぁ~ っていうと ただの おっさんですね。でも実際にニュースを見ていると、若手警察官が 凄い事件を やらかしているってのは 本当です。(まあ年代は 関係ないかもしれませんが・・)だからといって 若い警察官が皆、そんななのか?というと、そうではありません。しっかりしている人も 多いです。私が知り合った、若手警察官、今でも仲良くしている彼がいます。真面目で昭和気質な感じの男です。その彼との出会いの話をしたいと思います。それは、ある当直勤務の日でした。当時交番勤務だった私は、その日は特別転用勤務で、とある対象者の警護勤務の指定になりました。その際刑事課の警察官と一緒に勤務するということで、私が勤務していた署は 大規模署で、名簿の名前を見ても、誰なのかわからない状態でした。当然、その刑事の名前も 知らなかったので、若いのか、若くないのかも わかりませんでした。初対面なので、緊張します。その勤務の前の日、事務所に電話がありました。そう、その相手の刑事さんからの電話でした。「〇〇日に、一緒に 仕事しますAです。どうぞ、よろしくお願いします。」とのことでした。昔、自分が若い頃、同じ状況の場合、やはり必ず電話で連絡か、直接会って挨拶をしたものです。でも最近は、このように連絡してくる若い人は ほとんど居なくなりました。なので、私は とても新鮮な感じを受け、この彼は しっかりしているな、と思ったものです。そういう ちょっとしたことで 人って 判断するんです。わりと間違っていなかったりしてね。今若い方は 参考にしてみてくださいね。で、前置きが長くなりましたが、勤務当日、本署刑事課に向かいました。そこで初対面の彼とご対面です。見た目は 優しそうな好青年で、偉そうではありません。というのも、若くても刑事課に入ったというだけで、態度が大きくなる警察官は 多くいるんです。私は そういうのが 大っ嫌いなのです。世の中で 偉そうにしてる人間が 一番嫌いなんです!っと・・感情に走ってしまった・・で、彼と話をすると穏やかな感じで、とにかく安心しました。なんせ、ここから24時間以上、車の中で一緒にいる勤務ですから。相性が悪い相手と24時間以上いるのは 拷問です。そういうこともありますから。なので良かったなぁと思いました。そして、勤務の始まりです。彼の運転で覆面に乗り、出発です。場所は署の管轄外となるので、約1時間ほどドライブです。対象者の家に着きました。実際どんな内容の仕事なのかというと、車の中から 対象者の行動を確認して、何かあれば警護するということです。なので、何もなければ、その場所で、じっと見ているだけとなります。(何かあった時は ちょっと大変です・・)車の中で、彼と話を始めます。それこそ 友達になった時のような会話です。
趣味から休みの日は何してるとか。聞くと、趣味は私と似ていました。実は オタッキーなんですが、彼も そうでした。しかも同じアニメが大好きというんです!(そんなに有名じゃないアニメでしたが。)なので話は盛り上がりました。
彼はイジメを受けていた。
アニメの話が終わったところで、彼は「ema部長、B部長と同じ交番ですよね?仲は良いですか?」と聞いてくるので、「同期だけど仲が良いわけじゃないよ。」と答えたのです。(その時私巡査部長でしたので、ema部長と言われていました。)そのB部長は 私の同期ですが、同じ交番で一度ケンカをしたことがあります。それも わけわからないことで、難癖をつけて ケンカを売ってきたのです。そのケンカについては また別の機会にお話しします。で、「何?どうしたの?なんかあったの?」と聞くと、出るわ出るわ、パワハラというかイジメというか・・・そういう話をしてきたのです。例をあげると、当時B部長と その彼は同じパトカー勤務で、事案の通報があり、現場に向かった。現場に着いたところで、パトカーの助手席側を壁ギリギリに止めて、降りれなくしたり、別の現場に行った時は、彼を現場に残して 1人でパトカーで署に帰ってしまったり、現場で、難癖をつけ、腹を蹴られたりした、また交通違反の切符を彼に切るよう指示をして、自分はパトカーで どこかへ行ってしまい、歩いて署に帰ったあとで、その切符に連名をし、一緒に切符を切ったことにした、というのです。とんでもない話です。
交通切符は 誰が切ったのか、当然記名する欄があります。これが検挙件数になるので、大事な書類となります。しかし、このB部長、現場にも居なかった交通切符に名前を書くなんてのは、絶対にやってはいけないことです。公文書ですから。はい。で、切符件数を やってもいないのに、成績として計上していたなんて、とんでもありません!って、もともと最初 私も同じ交番に決まった時に、同期がいて良かったなーと思ったのです。わからないことがあれば 聞けるかなとか。まあ それが見事に裏切られたので、やっぱり そういう奴だったのかと思いました。(同期には 散々な目に遭っています。他にも。)なので、私も 実は こんなことがあってね、あーでもないこーでもないと、自分の話もしましたが、ほんと ひどいですね。彼は そんなことがあっても がんばって耐えてきたそうです。私は 同期として 謝りました。
昔の警察官の話してみた
そんな イジメとか ちょっと暗めの話になってしまったので、面白話をしようと、前回ブログに書いた、昔の警察官の話を始めました。簡単に書くと、夜間の共同警らでC部長とパトカーでパトロールしていたところ、前方を原付二人乗りノーヘルが走っていきました。一見少年のようです。金髪で、深夜にもかかわらず黒いサングラスをしていました。一旦見失ったのですが、学校付近で発見、職務質問を始めたところ、少年たちはC部長に対して、「なんだてめぇー!ハッピ(制服)着てっから そんな態度かー」などと言い、絡んできました。
C部長は「なんだ?ハッピ脱げばいいのか?」といい、その場で制服を脱ぎ始め、私に渡しました。ワイシャツとスラックスのみになったC部長は「emaちゃん、ちょっと待ってて」といい、少年を連れて学校校舎の裏に消えていきました。すると、「ボカッ!ドカッ!」という音が・・聞こえてきました。音で何が起こっているのかは おおよそ検討がつきました。しばらくして、C部長が少年二人を連れて帰ってきました。少年たちは「すみません!すみません!ごめんなさい!」と繰り返していたのです。
という話を、彼にしたところ、「凄い人ですね!今では考えられないけど、そんな凄い人が 居たんですね!」と言っていました。昔は 強者が多かったのは前回の記事でも書きましたが、ほんとにたくさんいました。そんな感じで、その日の当直は あっ という間に終わったのです。それから その彼とは仲良くなりました。私が当直勤務の時に、日勤勤務の彼が 仕事が終わったあと、交番に寄ってくれたりしました。
意外な事実が判明!
それから、しばらくした時、私が当直勤務の時、彼が仕事で交番に寄りました。その時交番相談員の方に(警察OBの方が退職後に警察官が不在の時のお留守番的な感じでいる)話掛けていました。その中で、「うちの親父が よろしく言っていました。」と聞こえたので、「ん?A君の お父さんって 警察官だったの?」と聞くと「そうです。」と答えました。私は もしかしたら 知っている人かもしれないと思い、下の名前を聞いたのです。すると、すると、するとですよ!?なんと、その彼の お父さんとは、昔の凄い警察官だったのです!!まさに その人!「A君!!この間話した 凄い警察官って、お父さんだよっっっ!!」「え??うちの親父だったんですかっっ!?」
凄くないですか?こんな偶然・・・私は 凄いなぁーと思いました。こんな出会いがあるんだって。言われてみれば 苗字が同じだったんですよね。でも、そんな珍しい名前ではなかったので、ピンときませんでした。でも、その お父さんには お世話になったので、びっくりです。まさか、息子さんと仕事を一緒にするなんて。しかも、仲良くなってるって、やっぱり凄いことです。縁なんでしょうか。それで その後で お父さんとも会いまして、一緒に呑んだりしました。もう20何年ぶりでした。私は もう 地元にはいないのですが、今でも年賀状だったり、彼とは ラインしたりしています。私にとって大事な仲間です。若くても こういう しっかりしている人もいれば、そうじゃない人も もちろんいます。この彼のような警察官が 増えることを 祈っています。私の宝です。これからも、良い警察官、悪い警察官 もう いくらでもネタはありますので、書いていきたいと思いまーす!なお、この話は信じるも信じないも あなた次第です。では、また。
警察スタンプあります!(警察用語、日常会話等々)
各種スタンプありますので、ご覧ください!
警察用語スタンプ 白猫のミャウ
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