それはパトカー勤務だった時のこと
とある警察署で、パトカー勤務をしている時のことです。
私とは違う班の先輩と、交代時に よく話をしていました。
その先輩は、いつも真面目で、おとなしくて、決して威張るような人ではなかったので、とても好感を持っていました。
ある日、その先輩が、
「emaさん、良かったら、今度飲みにいきませんか？」
と、飲み会のお誘いをしてくれました。
私は、好感の持てる良い先輩だったので、二つ返事でOKしました。
その頃、私は一緒にパトカーに乗っている上司には散々いじめられていたので、そんな愚痴も聞いてもらっていて、更にその先輩は私の同期と一緒にパトカーに乗っていて、先輩は、どうも同期とは合わないようで、逆にいつも、その愚痴を聞いていました。
まあ 持ちつ持たれつって感じでしたので、この先輩と酒が飲めることを楽しみにしていました。
楽しみにしていた飲み会
いよいよ、楽しみにしていた飲み会の当日がきました。
私は喜んで出かけました。
先輩と駅前で待ち合わせをして、まずはチェーン店の居酒屋で、軽く飲みました。
先輩が、「次は私の知ってる店に行きませんか？」と言うので勿論、「行きましょう！」と返事をして、その店に向かいました。
先輩の知り合いの店は焼き鳥酒場のような、こじんまりした小さなお店でした。
そこのカウンターに座り、私は生ビール、先輩はホッピーを飲んでいました。
話を聞くと先輩は昔、このお店のお嬢さんのことが好きだったようで、そんな話をお店の かーさんにしていました。
お嬢さんの話になってきた頃から、なにか先輩の様子がおかしくなってきたのです。
目が座った先輩！
何か、ただならぬ予感が走りました・・
先輩の目が座って、まもなくです。
隣に座っていた見ず知らずの おじさんに絡み始め、そのおじさんに、次の飲み屋へ連れていけ！と騒ぎ始めたのです。
おじさんは良い人でした。
「わかった、わかった、じゃあ 行こう」
と言って、タクシーを呼んで３人で おじさんの知ってるお店へ行きました。
先輩は凶暴だった！
その店で飲み始めたのもつかの間、先輩は突然
「つまんねーな！おやじ！おれの知ってるところへ行くぞ！タクシー呼べ！」
と始まりました。
タクシーに乗ったところ、運転手さんが、
「どちらまで？」
と聞きます。
先輩が当然答えるものだと思ったら
「は？知らねーよ。おやじ！どこだ！？」
って・・もう完全にヤバい状態でした・・
じゃあ ここで降りますと言って、その場でタクシーを降りました。
おじさんが
「私の知ってる店に行こう」
と言って、歩き始めました。
途中で
「ちょっと先に行って話をしてくるから、あの交差点を右に曲がって、すぐの 店に来て」
と言って、先に歩き始めたのです。
その時は突然やってきた！
そして、その時は突然やってきた。先輩と二人で歩いていた時、先輩が私に飛び蹴りをしてきたのです。
もう完全にヤバいし、一刻も早く帰りたかったんですが、なかなか 帰るに帰れず、おじさんが先に行っているお店へ入りました。
すると、おじさんは居ませんでした。
はい。ばっくれました。利口ですね。嘘言って居なくなったのです。まあ当たり前ですよね。知らない人だったら、私も そうしたかもです。
しかし、こっちは知り合いなので、そうもいかず・・
そのお店でも、いろいろ悪さをしようとしたので、お店のママにタクシーを呼んでもらい、何とか先輩をタクシーに乗せました。お代は私が払って。んー・・
先輩は誰と飲んでいたのか？
タクシーに先輩を乗せたら、先輩の口から驚愕の言葉を
聞きました。
「てめー この野郎― 〇田！」
と、私の同期の名前を呼んだのです。
先にも話した通り、先輩は私の同期とパトカーに乗っていて、気が合わなくて嫌いだったようですが、最後に、その同期の名前を呼んだって・・
先輩・・・いったい、誰と酒を飲んでいたの・・・？
てか、いつから おれと同期が代わってしまったの・・・？
まとめ
はい。結局、先輩は酒乱でした。
これも実際に酒を飲まないと判明しないことなんですよねぇ・・
そんな噂も聞いたことなかったので、安心して飲みにいきましたが、失敗でした。
その次に先輩にあった時に、先輩に聞くと、何も覚えていないと言いました。そして、いつもの おとなしい先輩になっていました。
私は、特に先輩を責めることはしませんでした。
でも、二度と この先輩とは飲みに行かないと誓ったのでした。
日ごろ おとなしい人ほど、酒を飲むと豹変する人が多い・・・かもしれません・・気をつけてください・・
信じるか信じないかは あなた次第です！
警察ラインスタンプあります！ご覧ください！
こんなのあります！
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