パワハラってあるの?
警察官は皆立派な人がなっているんだ。と、警察に入るまでは思っていました。今思うと純粋だったんですね。大学卒業して、ストレートで警察に入った最初から、見事にパワハラにあっていました。
一番最初にパワハラだと感じたのは、警察署に配属になって2年目の春でした。卒業してから最初に勤務した交番から、署内異動で違う交番に異動となりました。
異動が出た日、課の送別会が、とある飲み屋さんで行われました。
というか、その時は確か結婚式でも使えるような場所でした。円卓がたくさんあり、それぞれが適当に座っていました。送別会が始まってから中盤あたりで、私は異動する交番の交番長の席に挨拶にいきました。その交番では、交番長と一緒に勤務することになりました。その交番長は、私に二次会に付き合え、と言ってきたので、わかりましたと答え、二次会に行ったのです。
そこで、違和感を覚えたのが、メンバーは皆交番長で、巡査は私一人だけでした。不安を覚えながら二次会会場の飲み屋さんに着きました。
二次会が始まったとたん、その交番長が一言。大きな声で
「なあ、みんな〇〇は、警察官としてやっていけるか?」
と他の交番長らに言ったのです。すると、どうでしょう。
他の交番長らは
「あー無理だな!こんなやつ無理に決まってる、なー、みんな」
「無理だ無理だ、やめろ!」
などという罵声を私に浴びせたのです。
というか、この人達と一緒に仕事をしたこともなければ、話もしたこともないような人達に、何故ここまで言われなければならないのか、と思いました。はっきり言って、この時は泣きそうになりました。
いわゆる 吊し上げです。私一人に対して交番長達がみなで そういうことを言う。当時はパワハラなんて言葉がなかったのですが、今思えばパワハラですよね。きっと服装が派手だったりしたので当時としてはチャラチャラしてるように見えたのだと思います。先輩達にも服装についてはグズグズ言われましたから。って、ただ上下黒色のジャンパーやスラックス、ジャケットを着ていただけですよ?まあホストみたいだと、よく言われたので、その辺で気に入らなかったんでしょうね。
こんな感じで警察でのパワハラは始まりました。これは ほんの序章です。
二回目のパワハラ
二度目のパワハラは警察学校を卒業して配属になった警察署から、田舎の警察署に異動になった時でした。
その警察署は、規模が小さく、全署員の数が70人しかいませんでした。そんな中、当時の私は年齢26歳。下から数えて2番目に若い警察官でした。そこでは、山の上にある交番が勤務所となりました。
誰にパワハラにあったかというと、その時の地域課の課長です。当時は外勤課といいました。丁度その後で、地域課と名前が変わったのです。私の交番は、本署から遠く約40分程かかる所にありました。
普通は勤務開始時は警察署に行き、拳銃を身に着け、幹部の点検配置というのを受けて交番に行くのですが、その交番はいわゆる遠隔地だったので、警察署には行かず、直接交番に行くという形をとっていました。なので、本署に行くのは一週間に一度位のもので、拾得物や送達書類等を持って行く、というものでした。
その課長も、私の何が気に入らなかったのか知りませんが、本署に行くたびに呼び止め、わけのわからない、お説教が始まり、最低30分は立ったまま受けました。なにも悪いことはしていないんですよ?
課長「〇〇、お前は元気がない。覇気がない」
等々、意味不明でした。私は普通にしていたのに。普通お説教というのは、成績が悪い人が対象となります。これは、どこの会社でも同じだと思います。私の場合、実際成績は そんなに悪くなかったんです。
ある時課長の説教を受けている時、言ったんです。
「課長、私はそんなに成績が悪いんですか?」
「ん?ちょっと見てみるか。ん?あ、、そんなに悪くないな。」
「それじゃあ いいじゃないですか!」
「いや!お前は やる気がない!」
って・・意味不明じゃないですか??結局この課長がいる間は毎度毎度30分以上立ったまま説教を受けました。
3回目のパワハラ
そんなこんなで、また別の所属に何回か異動をして、また2回目のパワハラを受けた警察署に舞い戻ってきたのです。その時の勤務所は本署の地域課デスク係でした。この地域課デスク係というのは、交番、駐在所、パトカーを統括する部署になります。主に事務仕事になります。本署の中にあります。私は、元々鼻炎と喘息もちで、よく鼻をかんだり、咳をしたりしていました。ある時、トイレに行ったところ、副署長が入ってきました。開口一番大きな声で、
「〇〇!お前は咳がうるせぇーんだよ!何とかなんねーのか!病院行ってんのか!」と、怒鳴られました。私は、「すみません。鼻炎と喘息なんで。病院には行っていますが、アレルギー性のもので、どうにもならないと言われています。」と答えました。それでも、納得はしていないようで、それから顔見るたびに一言文句を言うようになりました。
私もよせばいいのに、反抗的な態度をしてしまったんですよね・・
結果、物凄く嫌われたようでした。地域デスクの仕事は、希望が通ってやっとなれたのですが、たった1年で交番に異動になってしまいました。それも一番忙しい交番で、一人で勤務。しかも、私は1年デスク、その前3年は別の署で留置管理課看守係をしていたので、交番勤務は、久しぶりで、その間にいろいろなことが変わっているのでした。なので、また覚えることがたくさんあるのですが、一人勤務となると、聞く人も居ないんですね。あの時は本当に困りました。
間違いなくパワハラだと思いました。一人になった時に、実は珍しく泣いたのを覚えています。悔しかったんです。
最後のパワハラ
最後は、極めつけです。今までのは、そんな大したこともないかもしれません。自分としては、物凄いストレスになっていましたけど。でも最後は本当に、極めつけです。最後は大きな警察署で留置管理課看守係をやっていました。私は元々心臓が悪く弁膜症と心房細動という病気を持っていて、毎年検査をしていたのですが、その年の検査で心臓が2センチ肥大しているので、そろそろ手術をしなければダメです、と言われてしまったのです。自覚症状は、あんまりなかったんです。なので、手術なんてやりたくないと思っていたのですが、その時の先輩に話をしたところ、先輩があちこちの署員に話をしてしまって、なんだか手術しないわけにはいかない状態になってしまったのです。
仕方なく、手術することにしました。どの道手術しなければダメだと言われていたんですから・・まあ覚悟を決めました。
そして、それから わずか2週間後に手術となりました。
2週間入院して、リハビリで3か月かかりました。その3か月は特別休暇という休暇をとっていました。ところが、その休暇中に、異動になっていたのです!普通、休暇中に異動なんてことは聞いたことがありませんでした。耳を疑いました。でも、本当でした。その異動先は、また忙しい交番で、一人勤務のところです。その時の副署長は実は私の同期でした。休暇中に、そいつのところに行き、話をしました。
すると、「そんな手術をした者を看守にしておけない」というのですが、
病み上がりの者を、忙しい交番で、一人勤務なんて、拷問に近いことですよ。交番勤務員って、身体に付けるグッズが多く、重いんです。単純に、警棒、拳銃、無線機、手錠、防刃衣(刃物を防ぐチョッキ)等。この装備品だけで約10キロ位あるんです。しかも、交番勤務は24時間以上勤務の間に在所といって交番にいる勤務は、たったの2.5時間位しかないんです。あとは、ずっと外に出っぱなしなんです。パトロールやら巡回やら、事案処理やらで・・
まあ なので、いつも交番に警察官が居ないという状態になるんですね。
どう考えても拷問です。私は看守が希望でしたので、そのまま看守なら良かったんです・・看守は余計な物を身につけてはいけないので、装備品なんてありません。それと装備品10キロって・・
拷問ですよね。
結局、もう私には、その勤務は無理だと判断して、退職することにしたのです。本当は、定年までやりたかったのですが、肉体的に無理ですから、仕方ありません・・
訴えようとも思いましたが、大きな組織に勝てるわけないと思い、泣き寝入りです。
セクハラはあるの?
ここまでは私のパワハラについて書きましたが、ではセクハラは
あるのか?というと、はっきり言ってあります。これも どこの会社でも
きっとあると思います。人が多ければ、必ず変な人はいるものです。
私は男なので、後輩の女性警察官から相談されたりして聞いた話になりますが、耳を疑うようなセクハラの話を聞いたことがあります。
とある交番の女警さんと指導部長(指導する巡査部長)が夜間パトロールの際、指導部長運転のもとミニパトで出発したところ、途中で突然停止、いきなり女警さんの胸を揉んだ!という話を聞いたことがあります。本当か嘘かわかりませんけど、多分本当だと思います。教えてくれた後輩は、真面目な後輩でしたので、嘘を言うとは考えられませんでした。その後突然、指導部長は違う交番に異動になったので、多分間違いないと思います。これも、ほんの一部というか、一番驚いた話です。
まとめ
ここに書いたのは、たくさんあった中のほんの少しです。実際には、もっとたくさん いろいろありました。特に印象に残っているのがこの記事です。上司やら先輩やら、関わる人間が増えるたびに、そんなことがありました。本当に嫌でした。結局は幹部にならないと、何も報われないということです。所詮そんな職場なんです。そう思っていたほうが正解です。幹部になれば天下りもあるし、何か不祥事を起こしても、大した処分にはなりません。末端の職員が同じことをしたら、その扱いはひどいものですから。警察になろうとしている方、または今現に警察官の方は、偉くなったほうがいいですよ。ゴマを擦ってでもね。
もっとも不祥事を起こす人はならないで頂きたいと思います。
パワハラ・セクハラは 絶対にあります。
偉そうにしたい人間が警察に入り、幹部になるパターンが多いんですから。あくまで 多い ということです。全員が、そうじゃないです。
中には 幹部でも 良い人はいますからね。あとは運です。
変な奴と関わらなければ、大丈夫です。祈りましょう!
この話、信じるか信じないかは あなた次第です!
警察スタンプあります!(警察用語、日常会話等々)
各種スタンプありますので、ご覧ください!
警察あるある集 白猫のミャウ
こんなのあります!
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