プロフィールにも書きましたが、32年警察に勤めたemaと申します。このブログは、32年務めた警察人生で、本当にあった事件・事故や私が経験した 良いことも悪いことも含めた いろいろな事について、またリアルタイムで起きている事件・事故、警察の不祥事などについて、本音で語ろうと思っています。
警察のことを知りたい方、これから警察官になりたい方などなど、きっと参考になるかと。また、よく ありがちな専門用語を使った文章ではなく、なるべく普通の言葉で書いていこうと思います。
退職までの経緯
32年警察に勤めたのですが、早期退職をしました。本当は定年まで勤めたかったのですが・・。その理由は、簡単に言うとパワハラです。実はもう15年程前から心臓疾患がありました。いわゆる弁膜症と心房細動という病名です。
弁は2か所動いていませんでした。しばらくは経過観察ということで一年に一度検査をして終わっていましたが、一昨年の検査では、心臓が肥大していて、もう手術をする時期です、と先生に言われました。本当は手術なんて やりたくなかったので、ごまかして逃れようと思っていました。その時の先輩でもあり、上司であるKさんに検査の結果を聞かれ、そのことを話したところ、Kさんが あちこちに言ってしまったのです!その時 留置管理課に属していましたが、それこそ刑事課、交通課、地域課、警備課、警務課もう全ての課に言ってしまったのです・・・ってことは署全体ってことです。
そんなことから、私は覚悟をして、手術をすることに決めたのです。でも、きっとKさんが あちこちで言わなければ手術をしなかったでしょうから、それは感謝です。手術したのは良いのですが、そこからが問題でした。留置管理課は、希望でしたので、本当に一生懸命やりました。仕事も好きでした。こんなことを言ってはダメなのかもしれませんが、楽しかったんです。警察人生の3分の1は留置管理課だったのです。手術後特別休暇制度というのがあり、休んでいました。当然リハビリ期間が必要なので、リハビリに励んで、早く復帰するつもりでいたのです。
ところが、リハビリ期間中に警察の人事異動がありました。人事異動には2種類あって、私は県警でしたので、県異動というものと、署内異動というものがあり、署内異動が出たのです。普通、休んでいる者は異動することはありません。それが出たのです。県異動というのは、県警本部が行う人事異動ですが、署内異動というのは、各署の署長、副署長が権限を持っています。ある意味自由に異動を決めることができるんです。その時の副署長は私の同期でした。同期とはいえ仲が良いわけではなく、仕事のことで、意見を言ったりしたので、きっと嫌われていたのでしょう。
異動内容は交番でした。一般の方は わからないと思いますが、交番やパトカーの警察官は、防刃衣というチョッキを着て更に拳銃や警棒、手錠、無線機2台、受令機1台という装備を身に着けて、総重量約10キロの装備品を身に着けるという重装備で24時間以上を過ごす勤務になります。はっきり言って、健康な若い警察官ですら、体力的にキツイと言っています。それを病み上がりの若くない警察官にやらせるって、拷問です。手術後も治りが遅く、いつまでたっても胸が痛い状態でした。(開胸手術でしたので。)結局、そんな状態で現場に復帰することなんて、体力的にも精神的にも無理だと判断して、家族も説得して、やむを得ず早期退職をしたのです。その時の詳しい状況は、また別の機会にお話したいと思っています。
退職してからの生活
退職してからも、しらばくの間リハビリ生活をしていました。手術をする前、病院の先生は、「手術をすれば本当によくなって、今よりも元気に生活できますよ!」と言われ、それなら良いかなぁ・・と思って手術しましたが、実際は手術する前より後のほうが体力はなくなるわ いつまでも胸はいたいわ ひとつだけ わかった変化は心房細動による、脈が急に速くなる現象がなくなったことだけで、やらなきゃよかった・・というのが本音です。
まあやらなきゃ 心筋梗塞のリスクが多く いつ死んでもおかしくないとは言われましたが・・それは いいとして。その他に、私事でいろいろありました。元々長男だった私は、警察に入った時から将来は 実家に住む という考えでした。数年前に 父親が亡くなりました。私の親兄弟は 考え方が ズレている人間たちで、何か事があれば 私の悪口を親戚知り合いに言いまくり、生活するのもストレスだらけな感じでした。父親が亡くなってからも母親、妹がいますが、正直付き合いはなく一度話し合いをしたときに、とにかく嫌いだと言われました。父親が亡くなったあと、私に 何の話もなく実家を売ってしまいました。しかも お墓も墓じまいしてしまったと・・事後報告されました。
退職した上に実家もなくなり、更に身体も調子が悪いという 人生で一番辛い時となってしまいました。今まで32年間警察で身体張って一生懸命頑張ってきたのに、いったい なぜ こんなことになってしまったのか・・・・・ そんなことを考えても仕方ないと思い、環境を変えれば、状況は変わるかもしれない、と考え、北海道に移住をしました。ところが、知り合いもなく、警察をやっていた よそ者は、仕事を探して応募しても まったく採用してくれませんでした。かろうじて今アルバイトで働かせてもらっているのですが、ここを辞めたら、生きていけないと思います。いろいろ聞くと、前職が警察なんて、誰が使いたいと思う?と言われたのですが、なるほど、そうかと納得する部分もありました。
警察でも、階級が上、警部以上でしたら、今でも天下りがあり、ほとんどの幹部職員は みな 再就職して、給料は 今までよりも高給取りとなっています。一般職員は 頼めば仕事を斡旋してもらえます。よく聞く 交番相談員というのは たいがいが警察OBの方です。この方たちも月給は高校卒業の初任給程度しか もらえません。(私の場合 もっと低いですが・・)先にも書いたとおり、警察を32年やっても 辞めたら 何もならないんです。(幹部は別です)
ブログで伝えたいこと
でも今まで生きてきた中で、警察をやっていた時の いろいろな事案 普通の人が体験できないことを 多くしてきて、それは 私の胸の中にだけ しまっておくのは、もったいない と感じました。それを発信することで、もしかしたら 誰かの参考になったり、なにかを感じてもらえるかもしれない、誰かの役に立つかもしれない と思い、このブログを立ち上げ、発信することを決めました。警察でも一般企業でも 言えることと言えないことはありますので、もちろん言えることだけ たっぷり言いたいと考えています。私にできることは それくらいしかないのです。それが32年警察をやってきた証になると信じて始めました。今後皆さまの お役に立てれば幸いと思います。どうぞ、宜しくお願い致します。
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