大混乱のケンカ現場！臨場したらそっち系の人が多数！
これは私が全署員１２０人程の警察署に勤務していた時の話です。当時地域課デスク勤務をしていました。デスク勤務は毎日勤で、毎日日勤勤務ですが、６日に一度、本署で内勤当直という勤務があります。平日ならば昼間はデスクの仕事をして、夜から当直をやることになりますが、休日ですと朝から当直の勤務になるのです。内勤当直は基本、事案がなければ、本署で待機をすることが多いんです。なにかあってパトロールをすることも勿論ありますが、白黒のパトカーではなく、いわゆる覆面パトカーで動くことになります。制服は着ているんですけどね。その日は休日だったので、朝から当直体制で勤務していました。私は内勤当直では相棒が一人居ました。事案があって出動する時も何をする時も、この相棒と一緒に出掛けるのでした。相棒は生活安全課の若い警察官でした。この彼は、階級は巡査長でしたが、仕事はよく知っていてスーパー巡査長と言われていました。そんな相棒ですが、性格は温和で、見るからに優しそうな感じの警察官でした。その相棒と休日の当直をまったり過ごしていた時の夕方、突然「〇〇町でケンカ事案発生、至急係官を現場に向けよ！」と１１０番指令がありました。
相棒と二人で現場に向かったが・・
１１０番の無線を聞いて、私と相棒は二人で署を出発しました。実はその日は、〇〇町のお祭りがある日だったのです。お祭りにケンカはつきものなので、まあ仕方ないなと思いながら出発したのです。当然管轄の交番勤務員も臨場するはずなので、なんとかなるだろうと話をしながら現場に向かいました。
現場の近くに来ると、何やら不穏な雰囲気が・・・
現場はヤバい空気が流れていた！
現場の近くに来た時に見えた光景は、そっち系の人達が大勢でケンカをしているものでした。しかも交番の勤務員は誰も居らず・・・
「嘘でしょ！？聞いてないよー！」 「マジっすかっ！？エマさん、これ二人で対応するんですかっ！？」
「え・・・」
間違いなく そっち系の人達のケンカ事案でした。当日はお祭りでしたので、やはり そういう人達も多く出てきたのです。
行くしかねーだろ！
だって二人しか居ないんですもん。行くしかないでしょ！って、もう内心どうにでもなれっ！って感じでした。相棒に「行くしかねぇー！行くぞーっ！」と声を掛けて 混乱状態の渦中に入っていきました。
ヤケクソで臨場したが・・・
混乱状態の渦中に入っていったその時突然一人の男が、私に近づいてきたのです。
「久しぶり！わかる？〇〇署ではお世話になったよ！」
と、いきなり声を掛けてきたのです。実は今の警察署に異動で来る前に、この男が言っていた〇〇署で、看守をしていたのです。その時に、留置されていたのが、この男ということでした。
私・・・そう声を掛けられたものの・・・この男のことを覚えていませんでした・・というのも、その警察署は大規模署で、年間留置人は４７０人が平均でした。その留置場で３年やったので、総人数は４７０人×３＝１４１０人（単純計算）となりますので、よっぽど目立つ人じゃないと覚えていません。そんな感じです。とはいえ、「知らないな」なんて とても言えないので、「おおー！久しぶり！元気かー！」と話を合わせました。はい。すると、彼は「この状態、おれが何とかするよ。任せてくれ」と言うのです。一体何をどうするのか、わかりませんでしたが、私は、「そう？じゃあ頼むよ」と言って少し様子を見ました。見ていると段々人が減っていき、最後には、その彼だけになりました。なんと、上手に話し合いをしながら、現場から去るように仕向けてくれたようです。その彼には そういう力があったのですね。てか、警察いらないじゃん！って話ですが、ケンカがなくなれば良いことですので。結果何もせず、一件落着でした。
相棒からの質問
現場での処理が終了ということで、無線で本署に一報し帰ろうとした時、相棒が私に「あいつ、知ってるんですか？」と聞いてきたので、「おれのこと知ってるらしいが、おれは覚えてないさ。」と。相棒は「え？まじっすか！？・・」と言っていました。まあ こういうことはよくあることなので、皆さんも上手にできるようにしておいた方がいいですよ。
まとめ
そんなこともありましたが、まあ いいでしょ！って感じです。別に悪いことしたわけじゃないし、何もしなくても現場は平穏に戻ったし。長年警察やってると、いろいろあります。まだまだ いろいろありますが、また それは次回に。どんな所でも、人との繋がりは大事ですよ！
警察ラインスタンプあります！
こんなのあります！
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